null_spacer ■pop'n music Playstation2互換基板
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 外観1  内部1  メイン基板1
 メイン基板2  メイン基板3  サブ基板1
 サブ基板2  動作中1  動作中2
 I/Oコネクタの形からVIPER基板と間違えそうになりますが、中身は全く別で
 Playstation2をベースにした基板となっています。
 このPS2互換基板は、大きく分けてメイン(PS2)基板とサブ基板の2枚構成になっています。

 メイン基板はPS2の基板をそのままユニット化したような物です。
 この基板にはCOH-H31000という型番が振られていて、SONYがアーケード基板用に
 各社へコンポーネントとして供給しています。スペック的にはPS2と同等のようです。

 メイン基板上にはメモリーカード・コントローラ端子やAVマルチ端子等おなじみの
 端子類が搭載されています。このポップン基板では画像・音声出力にAVマルチ端子を、
 サブ基板との通信用にIEEE1394端子を、そしてセキュリティドングル用に
 メモリーカード端子を使用しています。
 ※この基板ではセキュリティドングルが2種類存在し、メモリーカードの方で
  ポップン基板である事及び筐体のバージョンを、プラグの方でソフトのバージョンを
  識別しています。新品筐体売りの場合、出荷時に組み込まれたバージョンのソフトは
  プラグ無しで起動します。

 このメイン基板のコンポーネントは大分前に生産完了となった模様で、
 ギタドラV〜V3やDDR SuperNOVAでは、このメイン基板の代わりに家庭用のPS2本体が
 そのまま入っているという基板構成になっています。とはいえ、さすがにそれは
 その場しのぎ的な対応だったようで、今後は随時PCベースへと移行して行く模様です。

 そしてサブ基板。メイン基板とは上述の通りIEEE1394及びAVマルチで接続されます。
 サブ基板ではJAMMAや各種メディアのI/O及びネットワーク通信を一切引き受け、
 メイン基板と通信する事でソフトウェアを動作させています。
 又、電源についても、JAMMAから供給された電源をこの基板経由でメイン基板へ
 供給しています。
 サブ基板中央には制御用マイコンとして東芝のTMPR3927CFを搭載し、おそらく
 ドラムマニアのe-amusementユニット等と同等のネットワーク制御を行っていると
 思われます。
 外部端子として正面にJAMMA端子の隣にもう1コネクタ(CN15)がありますが、
 こちらは電飾やカード関連の制御に使われる為、JAMMAコネクタへの接続だけでも
 ソフトを動作させることは可能です。

 ポップンミュージックではソフトのメディアとして2.5インチHDDが使用されて
 いますが、サブ基板上には他にもCFスロットやIDE/ATAPIコネクタも用意されています。
 おそらく他システムへ流用できるようにする為とは思いますが、3.5インチHDD等へ
 データを丸ごとコピーすれば、そこから動作させる事ができるかもしれません。

 とりあえず手持ちの10及び13のキットを接続してみましたが、JAMMAへの接続のみで
 無事起動する事が出来ました。ボタン入力もJAMMA経由で問題ありません。
 メイン基板上のコントローラ端子から入力できないかなーと試してみたのですが、
 さすがに無理でしたね('x`)。ソフトの実装によっては使えそうですが。
 又、メイン基板のAVマルチ端子からビデオ出力できないかなと思い、PS2用の
 AVアダプタを接続してみましたが、残念ながらRGB出力しか出ていないようです。
 この辺もファーム側で制御できるようになっているのでしょうね。


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