■pop’n music Firebeat基板
ポップン基板2種類まとめて入手できたので写真とか。まずはFirebeatの方。
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今回入手したのはアニメロ筐体用なのか筐体売り用なのか、基板上部に電源ボックスが
搭載されています。ボックス内には12Vと5Vの電源ユニットが格納されていて、
このボックスにAC100Vを供給する事によって基板へ電源を供給しています。
3までの基板(djmain基板)からコンバージョンした場合、この電源ボックスの代わりに
I/O変換ボックスが搭載され、そこへI/Oや電源を接続する形になります。
又、今回入手したFirebeatはIIIやパラパラの物と違い、光学ドライブの向きが
基板のI/O群と反対向きになっています。3からのコンバージョンの物では
同じ方向だったと思うので、これも筐体構造を考えての変更なのでしょうかね。
光学ドライブはCD側がTEACのCD-540E,DVDドライブ側は5501475(東芝製?)が
使用されています。
※この基板では、ソフトはCD-ROM,DVD-ROM,セキュリティカードリッジの
組み合わせで供給されます。
基板ユニットはMAIN基板、SPU基板の2枚が使用されています。
基板上の部品構成を見るとbeatmaniaIIIとほぼ同じ構成である事が分かると思います。
エフェクタ機能等を除く基本性能はbmIIIと同等だったようですね。
基板上に搭載されているEPROMは以下の2種類。
位置 | ラベル | 容量 | CRC32 | 内容 |
SPU-3Q | 987 SPU A04 | 4M(524,288byte) | 6010F8FE | SPUプログラム |
MAIN-21E | 987 MAIN A03 | 4M(524,288byte) | F4C92419 | ファームウェア |
ちなみに、現在ポップン4~8のキットを所持していない為、ちゃんとした動作確認が
できていません。キット貸すか譲るかして下さる方募集中(‘x`)。
この基板はポップン4~8・アニメロ1,2・ミッキーと比較的息が長かったようですが
噂に聞いた所ではミッキーチューンズに組み込まれていた基板はまた少し違うとか…?
さすがに基本的なスペック等は同じだと思いますが。
ポップン8がこの基板での最終バージョンとなり、9~14ではPS2互換基板が
使われる事になります。
■pop’n music Playstation2互換基板
そしてそのPS2互換基板の方。同じく写真とか。
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I/Oコネクタの形からVIPER基板と間違えそうになりますが、中身は全く別で
Playstation2をベースにした基板となっています。
このPS2互換基板は、大きく分けてメイン(PS2)基板とサブ基板の2枚構成になっています。
メイン基板はPS2の基板をそのままユニット化したような物です。
この基板にはCOH-H31000という型番が振られていて、SONYがアーケード基板用に
各社へコンポーネントとして供給しています。スペック的にはPS2と同等のようです。
メイン基板上にはメモリーカード・コントローラ端子やAVマルチ端子等おなじみの
端子類が搭載されています。このポップン基板では画像・音声出力にAVマルチ端子を、
サブ基板との通信用にIEEE1394端子を、そしてセキュリティドングル用に
メモリーカード端子を使用しています。
※この基板ではセキュリティドングルが2種類存在し、メモリーカードの方で
ポップン基板である事及び筐体のバージョンを、プラグの方でソフトのバージョンを
識別しています。新品筐体売りの場合、出荷時に組み込まれたバージョンのソフトは
プラグ無しで起動します。
このメイン基板のコンポーネントは大分前に生産完了となった模様で、
ギタドラV~V3やDDR SuperNOVAではこのメイン基板の代わりに家庭用のPS2本体が
そのまま入っているという基板構成になっています。とはいえ、さすがにそれは
その場しのぎ的な対応だったようで、今後は随時PCベースへと移行して行く模様です。
そしてサブ基板。メイン基板とは上述の通りIEEE1394及びAVマルチで接続されます。
サブ基板ではJAMMAや各種メディアのI/O及びネットワーク通信を一切引き受け、
メイン基板と通信する事でソフトウェアを動作させています。
又、電源についても、JAMMAから供給された電源をこの基板経由でメイン基板へ
供給しています。
サブ基板中央には制御用マイコンとして東芝のTMPR3927CFを搭載し、おそらく
ドラムマニアのe-amusementユニット等と同等のネットワーク制御を行っていると
思われます。
外部端子として正面にJAMMA端子の隣にもう1コネクタ(CN15)がありますが、
こちらは電飾やカード関連の制御に使われる為、JAMMAコネクタへの接続だけでも
ソフトを動作させることは可能です。
ポップンミュージックではソフトのメディアとして2.5インチHDDが使用されて
いますが、サブ基板上には他にもCFスロットやIDE/ATAPIコネクタも用意されています。
おそらく他システムへ流用できるようにする為とは思いますが、3.5インチHDD等へ
データを丸ごとコピーすれば、そこから動作させる事ができるかもしれません。
とりあえず手持ちの10及び13のキットを接続してみましたが、JAMMAへの接続のみで
無事起動する事が出来ました。ボタン入力もJAMMA経由で問題ありません。
メイン基板上のコントローラ端子から入力できないかなーと試してみたのですが、
さすがに無理でしたね(‘x`)。ソフトの実装によっては使えそうですが。
又、メイン基板のAVマルチ端子からビデオ出力できないかなと思い、PS2用の
AVアダプタを接続してみましたが、残念ながらRGB出力しか出ていないようです。
この辺もファーム側で制御できるようになっているのでしょうね。
コメント
生産終了になったのは、ベースとなるPS2自体が、IEEE1394が後期モデルから削除されたことと、薄型モデルに移行したことが原因でしょうか。
ポップンミュージックの2.5インチHDDはWINDOWSでも読めるのでしょうか?
>Zさん : そうですねぇ。PS2側の仕様が変更になり、アーケード向けに製造する採算が取れなくなったのかもしれませんね。
>すいかさん : Windows上で認識できるファイルシステムでは無い為、エクスプローラ等で直接見ることはできません。セクタダンプを行うソフトでディスクイメージ化する事は可能です。
私のアニメロでしたら是非お使い下さい^^
>まりんさん : ありがとうございますー。既に別の方から6のキットをお貸し頂き動作確認はできているのですが、もし宜しければメール下さいー。
メール致しましたが届いていますでしょうか?
おっと、題名無しメールだったので見逃してました。失礼しました。後ほど返信致します。