Taito Type X基板修理(症状:画面が一切出ない)

先日Taito Type Xが壊れた時の故障状況と修理メモ。

症状

  • 電源投入しても画面に何も出力されていない(モニタ側は信号無し表示)
  • 基板の電源LEDは点灯、HDDアクセスランプは反応なし
  • CPUファン、ビデオカードファンは回転

原因調査

上:故障品/下:動作品
  • 筐体から外して適当な液晶モニタに接続して電源ON→状況変わらず
  • ビデオカード・HDDを外して最低限構成で状況確認→状況変わらず
  • 手持ちの正常動作品とパーツを交換して確認→CPU・メモリ・電源を交換しても状況変わらず。正常動作側のマザーボードでは各パーツは正常動作。

マザーボードを目視確認した所コンデンサの膨張・液漏れが複数確認出来たので恐らくマザーボードが原因だろうと推定。

修理

ひとまずコンデンサを交換してみようと思い、部品探し。

使用部品

交換用のコンデンサはちょっと良い目の品を用意しておきたかったので、千石電商で「PCマザーボード用超低インピーダンス品」と謳われてた物を選択してみました。

  • ニチコン HZシリーズ 超低インピーダンス電解コンデンサ 6.3V 3300μF φ10×25mm UHZ0J332MPM(CPU回りとAGP横)
  • ニチコン HZシリーズ 超低インピーダンス電解コンデンサ 6.3V 1500μF φ10×12.5mm UHZ0J152MPM(CPU回りとメモリスロット間)

メモリスロットの間はφ10だと微妙に収まりませんでしたね…。あと数揃えるとまぁまぁ値段しますが長期間使う事を考えて。

コンデンサ交換

マザーボード全景
CPU周辺コンデンサ
取り外し後
モリモリ

まずは症状的に怪しそうなCPU周辺のコンデンサを交換。

この手の基板の部品交換苦手…特にこの辺はデカいGNDパターンに繋がってるし…と思いつつ、温調できるヒートガンで温めつつシュッ太郎等でなんとか除去し、無事CPU周辺コンデンサを交換完了。

が、CPU周辺のコンデンサ交換のみでは起動せず。他の怪しいところも交換していくことに。

メモリスロット間コンデンサ
AGPスロット横
無事起動
ゲーム起動

順番に交換していった所、最終的にAGPスロット横のコンデンサを交換した所で無事BIOS画面が出るようになり、ゲームも起動するようになりました。おそらくチップセットの電源回りのコンデンサでしょうかね?

念のため正常品も交換

正常動作していたマザーボードも膨らんでるコンデンサが幾つか見られた為、ついでに怪しいやつだけでも交換しておくことに。

モリモリ
案外キてました

動作はしていたものの、こいつも案外キてましたね…。CPU周辺のコンデンサは並列に繋がってるので、どれかショートで壊れない限りは案外動いているのかもしれませんが。恐ろしや。

対策

故障したマザーボードは以前店舗のブラストシティ筐体内で動かしていた物なので、かなーり排熱が不安な状態でした。最近は筐体外に出していたので今後もその運用で熱対策としておく事に。

組み戻す時に諸々グリスの塗り直しやらファンの清掃やらはしておきましたが、年数考えると電源の方も危なそうな気がする…。幸いATXなマザーボードなので、この電源はもはや修理するというよりは新しい電源ユニットへの交換を考えた方が良さそうな気もします。また今度。

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