■KEYBOARDMANIA Firebeat基板 ようやくですがKEYBOARDMANIAの基板を紹介。 ※クリックすると拡大します
基本的にはbeatmaniaIII等と同等の基板です。 メインの基板ユニットの上に外部基板ボックスが乗っています。 この基板ユニットの主な構成は
・MAIN基板(写真2枚目) ・EXTEND基板(写真3枚目) ・MIDI音源基板(写真4枚目・左側) ・アンプ基板(写真4枚目・右側) ・BACK基板(写真5枚目) ・ATAPI接続 CD-ROMドライブ x2(写真5枚目)
となっています。
ソフトの交換(コンバージョン)はCD-ROM2枚とセキュリティプラグの交換で可能、 2枚のCD-ROMは片方がデータ及びプログラム、もう1枚がCD-DA音源(音楽CD)となっています。 他のFirebeat使用ゲームと同様、バージョンアップ・バージョンダウンの制限は無く、上記セットの 差し替えのみでゲームを入れ替えることが可能です。 MAIN基板は他ゲームと同様、CPUにPowerPC403GCXを搭載した基板となっています。 他のFirebeat基板採用ゲームのMAIN基板と比較すると分かりやすいかと思いますが、 2画面出力に対応する為にビデオチップ及びビデオRAMが他ゲームの2倍になっています。 おそらくFirebeat採用ゲームでは一番MAIN基板の部品点数が多いのではないでしょうか。 基板上のEPROMは起動用ファームウェアです。
位置 | ラベル | 容量 | CRC32 | 内容 |
MAIN-21E | 974 A03 | 4M(524,288byte) | EF9A932D | ファームウェア |
EXTEND基板はコントローラ(鍵盤+ホイール)の入力及びMIDI音源の制御を受け持っています。 beatmaniaIIIにも同名・同型番の基板が使用されていますが、フロッピーディスクコントローラや MIDI端子数の違いから実装部品が大きく異なっています。 筐体の鍵盤はMIDI経由で接続されていて、いわゆる普通のMIDI信号で情報が送られていますが ホイール部分に関してはMIDI経由ではなく、右側の端子にホイール(内部のボリューム)を 直接接続して入力しています。接続はアナログですが、結局ゲームでは0~255の8bitで 分解して使用している為、普通にピッチベンドかエクスプレッションに割り当てて MIDI経由で入力しても良かったのでは……と思いますが、何か問題でもあったのでしょうか。 ※ちなみに、鍵盤入力は前述の通り普通のMIDI信号なので、一般的なMIDIキーボードや シンセサイザーを接続して遊ぶ事もできます。ただ、当方で試した所、一部キーボードでは 入力が正しく認識されず(鍵盤が押しっぱなし状態になる・同時押しが聞かない・等) 使用できませんでした。何か条件でもあるのでしょうかね? MIDI音源基板は、単純に言えばYAMAHAのMU100/MU100B/MU100Rそのままです。 音源のメイン基板部分のみそのまま搭載し、ディスプレイ・ボタン等は搭載されていません。 制御はEXTEND基板のMIDI OUT端子からMIDI音源基板のMIDI INにMIDI接続する事で行い、 音声はLINE OUT端子からBACK基板のLINE INに接続され、内蔵音源他とミキシングされます。 一部部品が省略されているのか、ヘッドホン端子及びボリューム調整は使用できません。 音自体は特に他基板で加工されている事も無いようなので、MIDI音源使用部分に関しては MIDI音源のほぼ生に近い音が筐体から出ているようです。 ※キーボードマニアの音源はCD音源(CD-DA)/内蔵音源(YMF724 ADPCM)/MIDI音源の 3種類が使用されていて、キー音に関しては内蔵音源とMIDI音源の両方を使用しています。 (使用箇所や割合は曲によってまちまち) ピアノ音色に関してはほぼ確実にMIDI音源を使用しているように思います。 例えば、3rdMIXのエリーゼのために・おもちゃの兵隊の行進に関しては全ての音をMIDI音源で 賄っていたりします。 と、大体こんな感じの基板です。 キーボードマニアはプレイヤーに近いスピーカー配置等から、音の良さを非常に感じられる 筐体だったように思いますが、その音のソースに関してもCD-DA音源やMIDI音源を使用する等 非常に贅沢な構成です。個人的には、プレイしていると音の良さから何か落ち着きを 感じられて好きだったのですが、やっぱりゲームとしては難解だったのでしょうか。 続編は……無理なんだろうなぁ……。(‘x`) ちなみに、よく「beatmaniaIIIは基板性能が飛び抜けていた」という話が出たりしますが、 比較すると分かる通り、他のFirebeat採用ゲーム(ポップン4~8等)と比べると、基本部分に 関しては飛び抜けて性能が凄かったという訳ではありません。 bmIIIはHDDに音データを高音質で収録していた事や、エフェクタを外部で持っていた事から あくまでトータルで見た性能が高かったという事だと思いますが、MIDI音源をわざわざ載せて CD-DAをBGMに使用・さらに2画面構成というキーボードマニアも、トータルで見ればかなり 贅沢なマシンだったのではないかと思います。
とりあえずオープニング及びプレイデモの画面をキャプチャして、動画共有サイトへ アップロードしていますので、宜しければどうぞ。 KEYBOARDMANIA オープニング&プレイデモ : [ニコニコ動画] [YouTube] KEYBOARDMANIA 2ndMIX オープニング&プレイデモ : [ニコニコ動画] [YouTube] KEYBOARDMANIA 3rdMIX オープニング&プレイデモ : [ニコニコ動画] [YouTube] アーケード版キーボードマニア公式サイト : 初代/2ndMIX/3rdMIX 家庭用サイト…消滅?(‘x`) 通販サイト : Amazon
[初代同梱版]
[II]
[専用コン]
[初代サントラ]
[2ndサントラ]
[3rdサントラ]
[full-sized]
コメント
モード選択画面も見たかったり・・・